通信料金の見直しで、電気通信事業法の改正が2019年10月に行われました。
電気通信事業法の改正の狙いは、消費者に分かりにくい料金プランの改善、
スマホ本体の大幅な割引を止めて、通信料金のところで価格競争をして、全体的に通信料金を下げるという目的を持っています。
いままでの携帯大手キャリアの販売方法は、高額なスマホ本体を月賦販売として、その料金分を割り引くという手法で、顧客を縛り付けて、通信料金のところで、利益を回収するというシステムです。
これからは、スマホ本体の代金と通信料金を分離する方法が基本になります。
スマホの機種ごとで、割引額が変わったり、複雑な料金体系です。
そこへ、さまざまなオプションと契約の期間の長さで月額料金が変動して、トータルでは、非常に高くつくような料金設定がまかり通っていました。
契約する消費者にとっては、分かりにくく、結局、わからないままに高い通信料金を支払っているという現状でした。
まだまだ、この現状は、少ししか改善されていないですが・・・・
まだまだ大手キャリアの通信料金は高い!
こちらの記事をご覧ください。

「端末・通信料の分離プランへの理解度は39.6%、スマートフォン本体の金額を把握している人:大手3キャリアは66.4%、格安SIMは87.7%、本体購入時平均金額:大手3キャリアは70,268円、格安SIMは40,262円」
MMD研究所の調査結果です。
上記の内容では、
「現在支払っているスマートフォンの平均月額料金、大手3キャリアユーザーは8,451円、格安SIMユーザーは2,753円」
という結果になっています。
平均的な通信料金の支払い額は、まだまだ高いでしょう。
今回の電気通信事業法の改正でも、まだまだ通信料金が高いレベルです。
解約金を1000円程度に抑えてたり、あまりデータを使わない人向けのコースを、作りつつあります。
しかし、まだまだ、格安SIMのような料金には下がっていません。
通信料金体系は複雑!分かりにくい!
通信業界の料金体系というものは、複雑で、わかりにくいです。
月額料金にいろいろなオプションをつけて、名称も「~~割引」というものがたくさんあって、
いちいちなんのサービスで、なにができるのか、
いったいいくらかかるのかがわかりにくくなっています。
毎月8千円程度払えばいいんですが、それではやっぱり高い出費です。
通信費節約する方法は、あります。
通信料金の節約ポイントや格安スマホへの移行方法など通信費用の見直しには、いろんな方法があります。
一番は、au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアから脱却して、格安SIMを導入することです。
au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアからの離脱が難しい場合は、オプション料金の見直しです。
また、光回線や、モバイルWi-Fi、電気料金などとの組み合わせを工夫する方法です。
一つ一つひも解いて、解説記事を公開していきます。
しっかり読んで頂ければ、スマホ料金、通信料金全体を劇的に安くできます。
この記事を書いている通信料金節約ワザ案内人・シム・セツヤ一家では、家族全員のスマホと光回線と固定電話も入れて一家で1万円程度です。
そんな劇的な通信費の節約方法をまとめていきます。
格安SIMカードとは
ネットの利用頻度や環境によりますが、実際の自分の通信使用頻度を客観的にわかれば、通信費用を劇的に安くする方法があります。
通信費節約の決め手は、格安SIMカードの導入
そのひとつが、格安SIMカードの導入です。
月額400円~2000円前後でいろいろな格安SIMカードがあります。
通信費の節約をしたい場合は、MVNO(仮想移動体通信事業者)という通信会社と契約して、
格安SIMカード手に入れること。 そして、格安SIMカードを利用できるSIMフリー・スマートフォンを利用することです。
- MVNO(仮想移動体通信事業者)との契約
- 格安SIMカード
- SIMスリー・スマートフォン本体
格安SIMカードとは
SIMカードとは、携帯電話やスマートフォンに内蔵されているもので、通信会社と契約者の情報が記録されているものです。
電話番号や契約情報、端末の個別識別情報や、受信電波の情報などです。
これを利用して、近くの通信局から出ている発信されている電波のなかから、端末を識別し通信網につなげることを行っています。
このSIMカードは、ドコモやソフトバンク、auなどの大手通信会社で携帯やスマホを契約すると、
その端末機器にあなたの情報が記録されたものが差し込んであります。
MVNOの格安SIMカードへ
au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアのものとは別に、格安で通信サービスを販売している通信事業者のものに変更することで劇的に安くスマホを使うことができるようになります。
MVNO(仮想移動体通信事業者)
格安通信サービス業者は、MVNO(仮想移動体通信事業者、Mobile Virtual Network Operator)といいます。
MVNO事業者が格安SIMカードを提供できる仕組みは、au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアの通信ネットワークをMVNO事業者が借り受けて、
それを格安の条件で再販売するという形になります。
かつては、自分の通信網を外部にレンタルしているのは、NTTドコモの携帯電話網だけでした。
しかし、現在では、KDDI au、ソフトバンクもMVNO(仮想移動体通信事業者)向けに回線を提供し始めました。
au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアの通信網を使うので、
それぞれの通信規格にあったスマホの機種しか使うことができません。
携帯やスマホの通信をするには、SIMカードが必要で、MVNOという事業者が格安のSIMカードを販売していると理解すれば十分です。
au、DoCoMo、ソフトバンクの通信規格にあったスマートフォンが必要
MVNO事業者がau、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアの通信ネットワークを借り受けて、
格安SIMカードを販売し、通信規格にあったスマートフォン本体にそのSIMカードを射し込んで通信を行うというかたちになります。
つまり、MVNO(仮想移動体通信事業者)は格安SIMカードのみを販売している業者で、スマホ本体は自分で用意する必要があります。
SIMカードとスマホのセット販売も多くなった。
現在では、MVNO(仮想移動体通信事業者)が、au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアのようにSIMカードとスマートフォン本体のセット販売を行っています。
スマートフォン本体については、ドコモのものを利用していた人は、そのままそれを活用できます。
auのスマホは、au系のMVNOの格安SIMが使えます。
softbankのスマホは、softbank系の格安SIMがつかえます。
また、SIMフリーと言われるスマホで、中古や新古品のau、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリア系スマホがたくさん流通しています。
そららを自分で買ってくれば普通に利用できます。
スマホの中古や新古品ならこちらの「イオシス」というネットショップでたくさん扱われています。
イオシス公式ページ→イオシス
格安SIMカードはなぜ安い?
格安SIMをなぜ安く提供できるのかというと、格安にするかわりに通信速度に制限があったり、
高速に通信ができても月や日にち単位で通信量の上限に制限を設けていたり、
なんらかの制限を設けているために安い価格を実現できています。
動画を1日中観ていたり、ネットゲームを何時間もバリバリやっているようなヘビーユーザーは、格安SIMでは無理があります。
格安SIMも通常の利用の仕方であれば、十分な通信品質です。
家族やお友達との連絡や、SNS、写真をとって保存する、時々動画を観る程度であれば、格安SIMで充分です。
スマホの使用条件に自分の利用状況が合致すれば、格安でのスマホ運用が可能というわけです。
データ通信専用で誕生した格安SIMのMVNO
MVNO(仮想移動体通信事業者)が、提供するサービスの格安SIMは、もともとデータ通信専用のものでした。
携帯電話での音声通話回線は含まれていませんでした。
スマホでネット環境を作るだけでした。
データ通信専用で電話機能をつけるには、IP電話という050番で始まる電話回線アプリを利用する必要があります。
Lineとかスカイプなどはこれにあたります。
au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアが提供している携帯電話網を利用した電話とは違います。
音声通話付きの格安SIMカードの誕生
現在では、MVNO(仮想移動体通信事業者)にも、データ通信回線に加えて、携帯電話網を使った通信品質の良い音声通話付きの電話機能が加わったサービスも標準になりました。
音声通話付き格安SIMカードという呼び方で販売されています。
音声通話付きになると、オプション料金で700円程度の月額料金が増えます。
LINEやスカイプ、IP電話でデータ通信専用の格安SIMでも電話はできる。
また、データ通信だけの格安SIMでも、基本料金無料のスカイプやLineなどの音声通話アプリを利用しての通話機能を利用してその代用にすることもできます。
データ通信回線を使うIP電話では、電話番号も050番で始まる番号を割り振りネットのデータ通信を利用した電話番号も手に入れることができます。
050番での電話も、au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアの070、080、090で始まる電話番号や固定電話との相互通信も普通にできます。
通信速度と通信量や音声通話のサービスの組み合わせはMVNO事業者の種類で様々なサービスが提供されるようになっています。
それらのサービスを上手に組み合わせて、月額400円程度からのスマホ運用が可能です。
MNPナンバーポータビリティーも可能になった。
さらに、いままで使っていた携帯電話番号もMNPナンバーポータビリティーで引き継ぐことのできる「音声通話付きSIMカード」も各社から発売され始めました。
音声通話付きSIMカードとは、大手携帯会社の携帯電話網を使うので、音声品質が、データ通信網を使うIP電話より格段に良くなっています。
ますます、通信費節約の条件が整いつつあります。
利用状況に合わせて格安プランを選ぶことができる
通信速度とデータ量の制限をもう少し詳しくみてみると、MVNO事業者の格安SIMに対応したものは、データ通信速度が、最低のところで150kbpsから250kbps前後の速度になっています。
これは低速回線になりますが、少しネットで調べ物をしたりメールを送る程度なら大丈夫な速度です。
LTEの高速回線を使った通信については、利用できるデータ量よって月額が違います。
1GBで500円程度、3GBで900円程度、5GBで1200円程度の相場になっています。
このへんの通信速度やデータ容量に関しては別ページで解説します。
低速でのネット環境は使い放題というサービスがほとんどです。
これにプラスして、150Mbpsクラスの高速通信ができるかわりに通信量を制限して1ヶ月に1GB~50GBと容量を決めて高速通信ができるようにしているコースがあります。
そのデータ量を使い切った以降は、低速の150kbpsから250kbpsとなる通信量制限タイプなどに分かれています。
通常、外で動画や音楽などをバンバンダウンロードしなければ、1GB~2GBもあれば十分なデータ量です。
今では、ほぼ全てのMVNO(仮想移動体通信事業者)が、番号ポータビリティーに対応したMNPのできる格安SIMを販売しています。
通信速度制限、通信量制限が自分の使用状況で許容できて、音声通話をどのような方法で行うかを選び、格安でのスマホ運用を始めることができます。
総務省の発表では、スマホの高速通信パケット利用量の調査では、日本人の平均的な利用量が月間1.6GBだそうです。
ですから、1GB~2GB程度の高速パケットオプションがあれば、ほとんどの人は十分と言うことです。
まとめ
- SIMカードが必要
- MVNOという事業者が格安のSIMカードを販売している
- SIMスリースマホ本体を準備する必要あり
- 格安にするかわりに通信速度と量に制限がある
- スカイプやLineなどの音声通話アプリを利用しての通話機能可能
- 050番で始まる番号を割り振りネットのデータ通信を利用した電話番号も可能
- MNPナンバーポータビリティー可能な音声通話付きSIMカードもあり
- SIMフリースマホと格安SIMカードとのセット販売もあり
au、DoCoMo、ソフトバンクの大手携帯キャリアのバカ高いスマホ通信料金をなんとか節約したい場合には、
MVNO(仮想移動体通信事業者)が、提供している格安SIM(低価格SIM)で、SIMフリースマホを持つと言う道があります。
携帯電話としての機能は、データ通信網を使ったIP電話やLINE、Skypeなどを活用した電話料金を節約する方法と、
音声通話付きSIMを導入して、今まで使っていた携帯電話番号をMNPナンバーポータビリティーで移動して使う方法があります。
音声通話付きSIMカードでは、新規での090番や080番で始まる携帯電話網を使った電話番号も入手することが可能です。
SIMフリースマホを選ぶ知識が無かったり、面倒な場合は、SIMフリースマートフォン本体とSIMカードとのセット販売もあり、便利になってきました。
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